沖縄本島より西に浮かぶ離島『久米島』に僅か2頭だけ残った馬と、島と自然が大好きな2人が始めた小さな小さな牧場です。琉球王朝時代の沖縄は馬産地として栄え、中国へ年間千頭余りの馬を輸出していたとされています。僅か数十年前まで、久米島にも農耕用や移動手段として各家庭に1頭の馬がいました。トラクターの台頭や車の普及、時代と共に島から姿を消してしまうまで馬達は人と共に生き、そして人にとって無くてはならない存在だったのです。今の時代だからこそ、先人達が生活を共にした在来系の馬達とのふれあいや乗馬を通じてもう1度付き合いを始めてみませんか? 見て、触れて、乗ったらきっと馬の言葉が聞こえてくるはず。美しい島で馬と過ごす特別な時間をどうぞ。
在来馬
牧場の馬たちは、かつて島の人たちが生活を共にしていた在来系の馬たちです。小さいけれど、力持ち。温厚で人懐っこい馬たちなので、初めて馬に接する方も安心して遊んでいただけます。
馬具
かつて島の人たちが使っていた島の木を使った馬具を利用しています。桑の木等を削りだして作る『面繋』(久米島方言でンゲー、ゥムゲー)を使って馬を操ります。
輪
島内の耕作放棄地をお借りして馬を放牧管理しています。土地を森にすることなく畑として維持しながら馬を養うことで、馬を軸とした島の自然と人の営みが循環するサイクル作りを目指しています。
繋
かつて馬と暮らしたおじぃおばぁから馬との暮らしや馬の文化を聞き取り、再現や復元を試みたいと考えています。そして島の子供たちに乗馬やふれあいを通じて伝えていくことを目指しています。
縁
馬が馬らしく、より自然に近い形で暮らせるように心掛けています。常に草が食べられるよう、仲間と一緒に過ごせるように群れで馬を放牧管理しています。また馬の習性や感性を理解し尊重することで、馬と人がお互いに歩み寄るようなコミュニケーションを大切にしています。